2016年の話になりますが、「ながさきプレス」に慈光保育園のことにもふれたエッセイが掲載されていたので抜粋してご紹介します。これは、元編集者で、作家の永田玄さんが書かれたものです。除菌や滅菌という言葉がメディアで多く流され、汚れることを嫌う人間が日本人にも増えていること。腸内環境が人間の健康と同時に心のありようさえにも影響していること。菌と共存しなければならないこと等が書かれています。その中で、慈光保育園にもふれています。

幼少期に泥遊びが大切で「泥の着いた手」は身体の基本となる免疫力を体内に取り込んでくれるそうだ。なのに「泥は汚い!」という間違った母親の理解によって免疫力の弱い子どもが生まれていく現実。生活環境の変化なのか、土にふれることのない現実の子どもたち。孫の通っていた大光寺の「慈光保育園」では年に何度か芋掘りと田植えで田上にある川口農園で土に触れる機会を作っている。これは園長先生の見識だ。人は何処までも自然の一部なのだ。